タイトルは青春18きっぷのキャッチコピーの一つで、昔から素敵だなと感じている。
毎年春というと桜を見るのを楽しみにしているので、気付いたら終わっていたという事はないのだけれどそれでも学生時代は進級や進学などの大きなイベントがあったので春には印象深い事が多くあった。
しかし子供が小学校へと入学する今年、そのイベントがあるため春という季節を昔の様に強く実感しているし、あの頃と同じ様な寂しさや不安も覚えている。
中学卒業の日に友達の家に集まって皆で遊んだ日。
両親がワゴンへ荷物を積んで一人暮らしを始める仙台まで送っていってくれた事。
大学のゼミの初授業日、編入生である僕へ同じゼミ生が気さくに声を掛けてくれた事。
社会人生活が始まる年に見上げた中野通りの桜の美しさ。
そんな印象深い思い出と同じくらい、今年は記憶に残る春となりそうだ。
子供のお陰で、春はまた大きな声で僕にも呼び掛けてくれる様になった。