2018年4月30日月曜日

賽の河原

いわきの市内観光中、父親が気になるという事で賽の河原という場所へ立ち寄った。
ここは亡くなった水子達の霊を供養する洞窟でありいわきでは有名な心霊スポットで父親は震災後にどうなっているのかという純粋な興味で見に行ったようだけれど、父親の後追いでその入口を見て愕然とした。

屈まないと入れないような狭い洞窟の入口の先には日の光も届かない空間があってそこを通り抜けられるようになっている。
小さい頃、別の道からここを抜けた先に行った事はあっても入口がこんな風になっているとは知らなかったので驚き、その不気味さに戦いた。
さんさんと強い日差しが降り注ぐような陽気なのに洞窟から感じるのはそれが嘘のように冷たい空気。
ここを進んだ父親の事も気になったけれど、僕はとても怖くて先に進む気になれなかった。

結局、洞窟の先まで通り抜けた父親は何事も無く戻っては来たけれど勇気があるなと感心した。
あんな恐ろしい感覚を覚える場所がこんな身近にあるとは。
心霊現象などを信じるタイプでは無いのだけれど、やはりこういう場所には何かがあるのではと思ってしまう体験だった。