2016年11月5日土曜日

茨城県北美術祭

先月に大子町で見た茨城県北美術祭がとても良かったのでもう一つのメイン会場である日立市へ妻と日帰りで見に行った。

日立駅と常陸多賀駅周辺に多数の作品が展示されていたので少ない時間で多くの作品を楽しむ事ができて満足。
特に印象深かったのがクリスタルパレスというウランガラスを使って作られたシャンデリアで世界各国の原子力発電による発電量の規模を表した作品。
蛍光色の鮮やかな緑の美しさに見とれるけれど、その光はウランを含んでいるからこそ発せられるもので、そして原子力発電所を多く抱えている国ほど明るく、強く輝く。
裏には妖精を象ったオブジェがあり、この妖精の羽の部分は福島県広野町で被爆した蝶の卵を孵化させて標本化した物を使っているというこちらの作品にもぐっと来た。

こんな深く感じる作品がある一方、説明文を読んでも伝えたいテーマを全く感じられない作品もあったりしてその辺りが現代アートだなーと思った(笑)
半分の期間で目標の来場者数を達成するくらいに好評みたいだし、来年以降も引き続き開催して欲しいな。