2019年1月7日月曜日

立ち会い出産

ウチは立ち会い出産だったのだけれど、立ち会いするのを決めたのは妻が希望するからと自分ができるならしようという意志を持っていたからだった。
ただその時点で出産は大変なものくらいの甘過ぎる認識しかなくて、まさかあそこまで壮絶なものだとは思っていなかった。

僕が妻と過ごしたあの一日は漫画やドラマで描かれる出産のワンシーンからは想像もできないような一日で、妻にあそこまでの苦しみを与えてしまったという罪悪感でいっぱいになったし無事に出産が終わった時は号泣しながら妻へ感謝を叫んでいた。
それくらいしか僕にはできなかったから、苦痛という言葉が生やさし過ぎる程の時間を乗り越えて僕の子供が欲しいという希望を叶えてくれた妻へ、心の底から感謝するしかできる事が無かった。

立ち会い出産をして良かった。
出産という行為を経験する事はできないけれど、自分の甘過ぎる認識を粉々に打ち砕いて心からのありがとうを妻へ伝えられたから。
それは分娩室や陣痛室の外で待っていて、全てが終わった後に伝えるのとはきっと違うありがとうだから、それを妻へ言う事ができて本当に良かった。