2020年10月21日水曜日

ミホノブルボン

今週末の菊花賞はコントレイルが出走する。
2歳G1を制した無敗の2冠馬が菊花賞へ挑むのは30年近く前のミホノブルボン以来であり、そのミホノブルボンは僕が最も好きな競走馬である。

代替種牡馬から生まれた血統背景に考えられないようなスパルタ調教に耐え、他馬を寄せ付けない豊かなスピードで逃げという脚質に認識されるほど。
そんな個性溢れるミホノブルボンを知って以来夢中になって過去に出版された本を買ったり、ビデオを見たりもした。

ミホノブルボンの菊花賞はライスシャワーに阻まれ2着となり3冠馬とはなれず、その後脚部不安によってそのまま引退となった。
当時はもう過去のレースであるのに何度も菊花賞のビデオを見ては悔しがったり、ライスシャワーさえいなければとか、キョウエイボーガンが無謀な逃げを打たなければとか憎しみに近い感情を覚えた程である。時が経った今となればライスシャワーは好きな馬の一頭だし、キョウエイボーガンも勝負の世界では仕方のないことかなとは思えるけどそれくらい夢中になった馬なのである。

コントレイルとミホノブルボンは血統背景も脚質も全く違う。
ミホノブルボン程に夢中になっている訳ではないし、今年の3歳馬ならデアリングタクトやサリオスの方が好きだ。
それでもミホノブルボンがなし得なかった大記録を打ち立てられるかという点においてもコントレイルには注目しているし素直に応援したい。
コントレイルがダービー、神戸新聞杯同様にあっさり勝利するのかヴェルトライゼンデが第二のライスシャワーとなるのか、楽しみである。