2020年10月27日火曜日

コントレイル

菊花賞はコントレイルが勝利し、父であるディープインパクト以来の無敗の三冠馬となった。2歳G1を勝利している点においては父より上と言っても良いであろう。

しかし、辛勝であった。
道中最後まで苦しめられるアリストテレスにぴったりとマークされ続けてやや掛かり気味となり、直線で抜け出すかと思われたところそのアリストテレスがどこまでも着いてきて最後はあわや交わすという勢いであった。
着差はクビ差で歴代三冠馬の菊花賞では最も小さい。(はず)

けれども僕は今回のコントレイルの勝利にキョウエイボーガンに先を越されて引っ掛かり気味となり、刺客であるライスシャワーにマークされついに敗れたミホノブルボンを超える姿を見た。
少し前のエントリーで似ていないと書いたけれど距離不安を抱え、道中引っ掛かり気味となりマークされというのはまさにブルボンと同じではないか。

だがコントレイルは後ろから来たアリストテレスに一度も先頭を譲る事無く、ゴールまで駆け抜けた。
その勝負根性は本当に素晴らしいもので、見ていて皐月賞のサリオスとの激しい叩き合いを思い出した。

感動するレースをありがとう、コントレイル。
ブルボンが届かなかった三冠を掴み、ブルボンが歩めなかった古馬達との戦いが次は待っている。
三冠が通過点と言われるようになるぐらい、デアリングタクトと共にこれからも沢山の記録を打ち立てていって欲しい。