2018年9月2日日曜日

妊娠

妻が妊娠したのは結婚してから大体2年目の事だった。
僕は子供が居たら楽しいだろうなとは思っていたけれど、妻は結婚時点では子供を産む事には迷いがあってその状態では進めないなと思い、妻が子供を産む事に肯定的になるのを待っていた。

出身が田舎なもので親族からはとやかく子供はまだか的な事を言われたけれど、何よりお互いの意志を尊重したかったのでそこに気持ちが揺さぶられる事は無かったし、妻が子供は要らないと考えたらそれはそれで仕方ないと思っていた。妻は僕の妻である前に一人の人間なのだから。

嬉しい事に共に過ごした2年間で妻も子供を産むことに対して肯定的な気持ちが強まり、不妊治療などをするまでして欲しいとは思えないけれど自然にしていて産まれたら良いなと思ってくれるようになったので晴れて次へと進めるようになった。
僕の意向に合わせてくれた部分もあるだろうけれど、妻からそう言う風に言ってもらえた時は本当に嬉しかった。