2024年6月24日月曜日

子ザメとまいにち おでかけの日

先週末に発売したおでかけ子ザメの新刊。今回も大変良く、特に最後の方にある「子ザメとまいにち」シリーズの子ザメちゃんと家族同然の暮らしをしながら日々の中に垣間見えるお兄さんの優しさに癒され、最後の「おでかけの日」は涙せずには見られなかった。

けれども絵の中の二人は笑顔で手を振っている。だからこれはさよならではなくまたねのお別れなんだよなと思う。
もう会えないなんて事はなく、またきっと会えるからと笑顔で手を振り合う。
僕がみつさんと遊んで別れる時の様に、家族と行き交って別れる時の様に。ああ、自分もそういう気持ちを知っている。
そんな悲しむ事なんて無いという気持ちを込めて描かれているのかなと感じた。

台詞が少ない原作はそういった想像を巡らせるのが楽しい。
アニメはアニメでとても良いけれど、どうしても無言シーンばかりという訳にはいかないだろうからこの台詞が一切無い「おでかけの日」は、原作ならではの回であり僕が大好きな回である。