2019年3月14日木曜日

SSR

デパートの一角にあるゲームコーナーではなくアーケードゲーム専門店、いわゆるゲーセンへと本格的に通うようになったのは兄の方が先だった。
自宅は駅からかなり離れた位置にあり、高校入学と共に毎日駅方面へと出掛けるようになった兄は学校帰りにゲーセンへと寄るのが可能だったのに対し、僕は用事が無ければ遠い駅方面まで出る機会は無いので自然な流れである。
リリースされた3rd mixを駅前にあるフリーダムというゲーセンで僕より一足先にやり込み始めた兄はそこでゲーセン友達もできてSSRモードの存在を教えてもらい、週末だか一緒に遊びに行った僕にもSSRコマンドを教えてくれた。

SSRモードは衝撃的であった。
全ての譜面がこれまでの高難易度と思っていた譜面ぐらいのレベルで3rd特有のゲージの厳しさもあって一番足数の少ない曲で何とかクリアできる状態。
なもので最高難易度のパラリバやアフロなんてクリアは到底無理で、ゲーセンで軽々とクリアする人を見ては羨望の眼差しを送っていた。
しばらくは足数の少ない曲から順番にプレイし、時には地雷曲に当たって即死する事を繰り返しながら段々と成長していった。

高難易度傾倒としてSSRモードは良くない評判もあったみたいだけれど当時の僕はそんな事は全く気にせず、クリアできない曲が山ほどあるのとできる曲からやっていってそれらを少しずつ攻略していく過程が楽しかったし一度選ぶと通常モードに戻れないというSSRモード独特の緊張感も好きだった。
やり込んだ回数も多いし、復帰前の作品では3rd mixは一番好き。