2019年10月8日火曜日

トラウマ

不登校になったきっかけというのはハッキリ覚えていない。
ただ、今も強く強く印象に残っている出来事に小学校へ入学して間もない頃、先生の出した問題に正解出来なかったというのがある。

それは鉛筆二本のどちらが長いかという問いで、先生が出した問いに多くの子供達が手を挙げて答えようとした。
僕もその一人だったのだけれど、先に指された子が縦並びや横並びにして長さを比較するという答えを出し、僕が指されたのはその後になってだった。

先に書いた答えを出されてしまったからか元々それを答えようとしていたのかは覚えていないけれど、僕が出した答えは縦に鉛筆を重ねるという方法だった。
無論、それだけでは長さの比較はできない。先生が一生懸命考えてくれたねーとフォローはしてくれたけれど、あの時の答えられなかった悔しさと周りから誤った答えを笑われているような気持ちになったのは今もハッキリと覚えている。

紆余曲折の末、今は間違える事もあまり恐れなくはなったけれどそこに辿り着くまでは長い時間が掛かった。
消えない記憶、これをトラウマというのだろうか。