2020年3月24日火曜日

ゆっくり

交差点の前に位置する飲食店に入り少しばかりの間、窓から道行く人々を眺めていた。

スーツへ身を包み、足早に目的地へと向かう人。
友達か家族と楽しそうに話しながら歩く二人組。
赤ちゃんを抱いてゆっくりと歩いていくお母さん。

こんなに沢山の人が居ても一人として同じ人は居ないんだなーと当然の事であるが改めて感じる。
顔立ちも違うし服装も違えば表情も違う。この様な時間の使い方をした事は殆ど無かったけれど、道行く人々を眺めているだけでも楽しいなと思った。

近年、限られた時間を有効活用しようとせかせか動いているせいだろか、先日の喫茶店然りこうやってゆっくりと過ごす時間をとても心地良く感じる。
家だとやりたい事もあればやらなければならない事もあって色々考えてしまうせいか、同じようにゆっくり過ごしていても感じるのはこの様な感覚とはまた異なる。
家で感じるのは心地良さというよりは楽しさである。

もっとこんな過ごし方をしていれば良かったかといえばそうでもなく、その頃はそのような時間に感じたのは心地良さよりも退屈だろうから難しいものである。