2019年8月1日木曜日

痛い

英語アプリのニュースで、シリアで空爆を受け倒壊しかけた建物にて今にも地面へ落ちそうな赤ちゃんと瓦礫に押しつぶされながらもその子の服を掴んで懸命につなぎ止めようとする幼い少女、そして少し後ろで必死の形相にて何かを叫んでいる男性の姿を写した写真が掲載されていた。

それを見て、心が酷く痛んだ。
これまでもシリアの現状を伝えるニュースは聞いていたし、凄惨な写真も目にする事はあったと思う。
けれどもその頃は「大変だな。悲惨だな。」くらいの感想が出るだけでこのような痛みは覚えなかった。

それはきっと自分が子を持ち、たまらなく愛おしい存在である事を知ったから。
だから、自分の身を顧みず赤ちゃん(妹)を救おうとする少女(姉)の姿や手の届かない位置でおそらく自分の無力さを嘆く男性(父親)の姿に、彼女ら彼らの感情が写真からでも生々しく伝わり心が痛んだのだろう。

続報によると姉は死亡、妹は意識不明の重体。父親については忘れてしまったけれど、それを聞いてますます痛みは増した。
何かするわけでも出来るわけでも無いけれど、こんな痛みが伝わって来ない世界でありますように。
子を持つ楽しみが、沢山伝わって来る世界でありますように。