2019年8月30日金曜日

視認

最近夜中に泣く子供を抱いてあやしても中々収まらない事が出てきてどうしたものかと思っていたけれど、どうやら寝室を真っ暗にしているのが原因のようだ。

それに気付いたのは泣き止むまで長くなりそうだからと一旦子供を置いて廊下からすぐ近くのトイレの電気を付けた時、それまで激しく泣いていた子供がピタリと泣くのを止めてこちらの顔を見ては笑顔を浮かべた。
ああ、真っ暗な中で僕は子供にとっては知らない誰かだったのかもしれない。
明かりによってこちらの顔を視認出来るようになり親だと分かって安心したのだろう。

これまでは真っ暗な中でも抱いてあやせば大体は落ち着いてくれたし、こちらの存在を感じては寄ってきていた。
それが成長に伴い、あやしてくれる誰かからあやしてくれる親を求めるようになったため、暗い中顔が見えない相手に抱かれていては落ち着かないしこちらへ寄って来なくもなってきたように思える。その証拠に明かりが点いている状態では、笑顔でこちらへと寄ってくる。

泣いている時の対策が分かったのも良かったけれど、それ以上に子供に求められているんだなと感じられて嬉しかった。